本記事では、以下の部分についてより掘り下げて紹介します。
・蚊取り線香はクワガタ、カブトムシに対して実際に影響があるのか
・飼育中の昆虫達に負担を掛けずに蚊を対策する為の安全な使用方法や注意点
蚊取り線香はクワガタに影響有る?
まず、蚊取り線香に含まれている有効成分「ピレスロイド」は、蚊を駆除する目的で使われています。
しかし、「ピレスロイド」は実はクワガタ・カブトムシ等の昆虫に対して、以下の様に影響を与える成分です。
1.ピレスロイドは神経系に作用する
2.小さな昆虫にとっては致命的な影響を及ぼす可能性が有る
たとえ煙が出ないタイプの蚊取り線香であっても、ピレスロイドが含まれていれば、昆虫に対する有害性は変わりません。
特に室内で長時間に渡って使用する場合、以下の様な事が有ります。
1.空気中に漂う成分がクワガタ・カブトムシの体に蓄積される
2.数日~数週間かけて弱っていく
その為、昆虫飼育をしている環境では蚊取り線香の使用を控える事が望ましいでしょう。
誤って影響を与えてしまう可能性が有る為、蚊対策は他の方法を検討する事が重要です。
蚊取り線香はカブトムシ飼育下だと?
カブトムシ・クワガタを飼育している環境で蚊取り線香を使用する際は、注意が必要です。
飼育ケースの近くでは使用しない
蚊取り線香に含まれている成分「ピレスロイド」は、蚊だけでなくカブトムシ・クワガタにも影響を与える可能性が有ります。
特に密閉された空間や換気が不十分な部屋で使用すると、成分が空気中に残り、カブトムシ・クワガタの健康を損なうリスクが高まるのです。
換気を徹底する
やむを得ず使用する場合には、以下のポイントが重要となります。
1.飼育ケースから十分に離れた場所で焚く
2.窓を開けて換気をしっかり行う事
ペット用の蚊取り線香を選ぶ
市販されている製品の中には、ペットや小動物への影響を抑えた蚊取り線香も存在します。
これらの製品は昆虫への影響が比較的少ない為、飼育環境での使用を検討する価値が有るのです。
使用後の時間を考慮する
どうしても使用する必要が有る場合は、以下の様にしましょう。
1.蚊取り線香の使用後に1時間以上の間隔を空ける
2.カブトムシを飼育ケースに戻す
蚊取り線香が効く虫はペットだと?
蚊取り線香に含まれているピレスロイド系の成分は、蚊だけでなく多くの小型昆虫に対しても効果を持っています。
そのため、ペットとして飼育される事の有る昆虫や節足動物にも悪影響を及ぼす可能性が有ります。
コオロギ
例えば、コオロギは飼育が容易で、爬虫類や両生類の餌としても広く利用されています。
しかし、蚊取り線香の成分を吸い込む事で弱った寿命を迎える事が有ります。
特に小さな飼育容器の中では空気の循環が少なく、成分がこもり易い為注意が必要です。
ダンゴムシ
また、ダンゴムシも一部の愛好家によりペットとして飼育が行われているのですが、ピレスロイドの影響を受ける可能性が有ります。
見た目には丈夫そうに見えるダンゴムシも、微量の化学成分によって生態が乱される事が有る為、蚊取り線香の使用には細心の注意が求められます。
爬虫類の餌用昆虫に影響が出ると、間接的にペットそのものの健康にも悪影響を与える事になります。
使用環境をよく確認し、煙や成分が飼育スペースに入らないよう徹底する事が大切です。
蚊取り線香以外でクワガタやカブトムシに影響無いのは?
クワガタ・カブトムシを飼育している環境では、蚊取り線香の使用は避けた方が安全です。
しかし、蚊を駆除しながら昆虫に影響を与えにくい対策方法もいくつか存在します。
電子蚊取り器の使用
例えば、リキッドタイプの電子蚊取り器は、煙や揮発性の殺虫成分を使用しない為、クワガタ・カブトムシに悪影響を及ぼさずに蚊を駆除する事が出来ます。
また、化学薬品を使わない電撃殺虫機や捕虫器等も、安全に蚊を物理的に退治できる選択肢です。
自然由来の対策
以下の蚊除け効果の有る植物を庭やベランダに植える事も効果的です。
・ユーカリ
・ラベンダー
・ミント
他にも、シトロネラオイルやユーカリオイル等の天然オイルを、ディフューザーやスプレーで使用する方法も有ります。
ボウフラ対策
更に、蚊の発生源を断つことも重要です。
以下の蚊の幼虫(ボウフラ)が発生し易い場所を定期的に掃除し、水を溜めない様にする事で、蚊の繁殖を防ぐ事が出来ます。
・古いバケツ
・受け皿
クワガタ・カブトムシへの安全を考慮しつつ、こうした方法を組み合わせて蚊対策を行うのが効果的です。
まとめ
以上のように、蚊取り線香はクワガタ・カブトムシに対しても無害とは言えず、使用には十分な注意が必要です。
特に室内での使用や狭い飼育ケース内では、煙が充満し易く昆虫に悪影響を及ぼす可能性が有ります。
一方で、以下の部分を意識すれば、カブトムシ・クワガタを健康に保ちつつ蚊取り線香の効果を得ることも可能です。
・換気
・使用時間
「蚊取り線香はクワガタ・カブトムシに影響が有るのか」という観点から見ても、安全性を最優先に、飼育環境に合わせた工夫が求められます。
昆虫の健康を守る為にも、使用方法を正しく理解し、慎重に活用しましょう。
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