特に、冷たい土鍋を予熱済みの高温オーブンに入れると、ひび割れや破損を招く原因となります。
さらに、土鍋には適さない調理方法もあり、それによって土鍋を傷める要因となるのです。
本記事では、以下の内容について掘り下げて解説して行きます。
・土鍋で調理してはいけない方法
土鍋がオーブンで割れる理由は?
土鍋は陶器製で熱に強い素材ですが、使用方法を誤るとオーブンで割れる事があります。
急激な温度変化
例えば、冷たい土鍋を高温のオーブンに直接入れると、鍋の内部と外部で温度差が生じます。
その結果、土鍋はひび割れや破損を引き起こす可能性があるのです。
濡れた状態で土鍋を加熱
土鍋の内部に残った水分が急激に蒸発し、圧力がかかることで割れることが有ります。
オーブンに入れる際には、以下のポイントに注意する事が重要です。
・常温に戻してから使用する
加熱方法の注意
土鍋を使う時は、以下の手順で加熱する事で、ひび割れのリスクを抑える事が出来ます。
1.弱火で加熱を始める
2.徐々に温度を上げる
3.それにより土鍋全体が均一に温まる
目止め処理が不十分
使用前の「目止め処理」が不十分な土鍋は、水分を吸収し易くなります。
その結果、調理中に内部からの水蒸気や圧力で、ひび割れが起こり易くなるのです。
なので、初めて使う土鍋は、必ず目止めを行うようにしましょう。
土鍋で調理してはいけない方法は?
煮込み料理や炊飯に最適な調理器具の土鍋ですが、以下のような調理してはいけない方法によって、破損や事故の原因となります。
揚げ物や炒め物
土鍋は油を吸収し易く、繰り返し使用することで内部に油分が蓄積します。
その為、加熱時に発火する恐れがある事から、油を多く使用する料理は避けるべきです。
鍋底が濡れた状態での加熱
濡れた状態で加熱すると、急激な温度差によってひび割れを起こす可能性があります。
なので、土鍋を火にかける前には、鍋底の水分を必ずしっかりと拭き取る必要があるのです。
高温での長時間の乾煎り
土鍋を高温で長時間加熱する「乾煎り」も、調理してはいけない方法です。
そして、高温状態が続くと以下のような状態になります。
・ひびや破損のリスクが高まる
特に空焚きに近い状態になると、土鍋の寿命を大きく縮めてしまいます。
土鍋を安全に使う為には、調理方法にも十分な配慮が必要です。
土鍋が割れる原因は?
他にも、以下のような使用方法を誤ると土鍋が割れる原因があります。
空焚き
中身が入っていない状態で土鍋を加熱すると、急激に温度が上昇します。
それにより、土鍋の素材が耐えきれずにひび割れや破損を引き起こしてしまうのです。
特に高温のコンロやオーブンで空焚き状態になると、その影響は顕著となるでしょう。
不適切な取り扱い
土鍋は陶器製の為衝撃に弱く、以下の理由で簡単にヒビが入る事があります。
・誤って落としてしまう
取っ手がないタイプの土鍋も多い為、持ち運ぶ際には両手でしっかり支える事が大切です。
これらのリスクを避けるには、空焚きを防ぐだけでなく、日々の取り扱いにも丁寧さが求められます。
土鍋は扱い方によって長く使える調理器具である一方、ほんの少しの不注意で簡単に割れてしまう繊細な一面も持っているのです。
土鍋を割れにくくする方法はあるのか?
そして、土鍋を割れにくくする為には、いくつかの基本的なケアが欠かせません。
目止め
土鍋内部の微細な穴を埋め、水漏れやひび割れを防ぐための処理で、以下の手順で行こないます。
1.水を8分目まで入れる
2.米または小麦粉を加える
3.弱火でおかゆを炊く事で、でんぷん質が目を塞ぐ
使用前の準備
濡れた状態で火にかけると、急激な温度変化により割れる原因となります。
なので、土鍋を使用する前に、以下のような準備が必要です。
1.使用前には鍋底が濡れていないか必ず確認する
2.水滴が残っている場合は乾いたふきんで丁寧に拭き取る
火加減に注意
加熱は弱火から始め、徐々に中火、強火へと移行するのが基本です。
いきなり高温にすると土鍋の素材に大きな負担がかかります。
洗浄方法
洗浄の際は、熱い状態のまま冷水に浸けないようにし、粗熱が取れてから柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
洗剤の使用は控えめにし、強くこするのも避けてください。
乾燥させる
使用後は風通しの良い場所でしっかりと乾燥させ、保管時には新聞紙に包んで湿気を防ぎます。
他の鍋と重ねずに収納する事で、ひび割れや欠けを防止出来ます。
まとめ
以上のように、「土鍋がオーブンで割れる」という問題は、主に急激な温度変化によって引き起こされます。
土鍋は温度の変化に弱く、冷たい状態から高温のオーブンに入れるなどの使い方は非常に危険です。
オーブン調理を行う際には、以下の対策が必要です。
・あらかじめ土鍋をゆっくりと温める
また、土鍋の内側にヒビや欠けがある場合は、そこから破損する可能性があるので使用を避けるべきです。
土鍋の特性をしっかり理解し、正しい調理方法を選ぶ事で、安全に美味しい料理を楽しむ事が出来ます。
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